世紀東急と弊社との株主総会における対話内容
世紀東急の株主価値向上のため、弊社は対話活動等を行ってきました。株主総会における対話の内容は以下の通りです。
2018年株主総会
株主総会要旨 | 株主提案 | 株主に向けた手紙 | 株主総会の結果 |
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なし | なし | ![]() |
社外取締役について
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そもそも22%の大株主の関係者は、大株主の利益代表であり、少数株主の利益を代弁する、独立性のある社外取締役ではない。昨年の株主総会でも、飯塚氏の賛成比率は他の取締役よりも10%低く73%だったのはこれが理由である。何故、今年も社外取締役であることに拘るのか、理解に苦しむ。
我々は、大株主が取締役を派遣することは当然であると理解しているが、それは社外取締役ではなく、大株主の利益の代弁者である単なる非常勤取締役であるべきだ。
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飯塚取締役を社外取締役ではなく非常勤の取締役とすることにについて、今後については検討する。
監査役について
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上程されている監査役は2名とも東急建設の関係者だ。さらに、現在の社外監査役の前野氏も東急建設の常勤監査役であり、今回の2名が選任されれば3名の社外監査役が全員東急建設の関係者ということになる。従って、社外監査役が当社の大株主の関係者では独立性が無いと判断するため、選任に反対する。
当社は、コーポレートガバナンス報告書において社外監査役候補者の選定について「監査機能を果たすために十分な見識や豊富な知識・経験を有し、かつ、有益な助言などが期待できる人材を選定する。」と記載しているが、これは重要な情報が欠けている。
正しくは、「そのような人材で、かつ、東急建設関係者から選定する」との記載にすべきだ。
資本政策について
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株主還元の今後の目標として、総還元性向を30%にすると発表している。しかし、この総還元性向30%では70%は内部留保されてしまい、自己資本が積み上がる。佐藤社⾧が「再生から再成⾧へ向けた中期経営計画」だと言っている通り、もはや当社は自己資本の積み増しよりも事業投資、株主還元の充実、資本効率の改善を目指していくステージになっている。そして、投資については、自己資金だけではなく、もっと借入れを活用して欲しい。当社は過去に厳しい時期があったので、自己資本を積み上げる政策を採っていたが、そろそろそれを改めるべきだ。資本の効率性を高めて欲しい。どうやったら市場での株式の評価が高まるのかを考えて欲しい。
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今後、バランスに配慮しながら、株主還元は重視しており、考えていきたい。
2018年株主総会の弊社の議決権行使結果については、以下をご参照下さい。